こんにちは!鹿児島の自律神経専門 ZEN鍼灸接骨院の栫漸(かこいぜん)です。「お腹が張る、冷えも感じる……」そんな不快な症状に悩んでいませんか。特にお腹が張って痛い状態はつらいものです。これらの症状は女性に多く見られ、実は「冷え」が深く関係していることがあります。お腹の冷えやすい人にはいくつかの特徴があり、放置すると太る原因にもつながりかねません。この記事では、お腹が張る冷えのメカニズムから、具体的な改善のための対策までを詳しく解説します。セルフケアだけでなく、漢方や鍼灸といった体質からアプローチする方法にも触れていきます。
この記事を読むことで、以下の点について理解を深められます。

お腹が冷えやすい方には、生活習慣や体質に共通点が見られます。日々の無意識な行動が、体の深部を冷やす原因となっているためです。
例えば、冷たい飲み物や食べ物を好んで摂取する習慣がある方は、内臓から直接冷えてしまいます。アイスクリームや氷入りの飲料、生の野菜サラダなどを頻繁に口にすると、消化器系が冷やされ、機能が低下しやすくなります。
また、入浴をシャワーだけで済ませがちな方も注意が必要です。湯船につからないと体の芯まで温まらず、内側は冷えたままになりがちです。特に現代人は忙しさから入浴時間を短縮する傾向にありますが、これが冷えを慢性化させる一因にもなっています。
デスクワーク中心で運動不足の方も、熱を生み出す筋肉量が少なく、血流が滞りやすくなります。筋肉は体内で最も多くの熱を生み出す組織であり、運動不足で筋肉が衰えると、体温を維持する力が弱まります。
さらに、季節に合わない薄着や、体を締め付ける服装も血行を妨げ、冷えを助長します。ウエストを強く締め付ける下着やボトムスは、腹部の血流を悪くし、お腹の冷えに直結すると考えられます。

お腹が張って痛い状態は、主に冷えによる腸の機能低下が原因と考えられます。体が冷えると血管が収縮し、全身の血行が悪くなります。お腹周りの血流が乏しくなると、腸の動き(ぜん動運動)が鈍くなるからです。
腸の動きが悪くなると、腸内で発生したガスや、消化しきれなかった食べ物のカス、便などが正常に排出されにくくなります。この溜まったガスや便が腸を内側から圧迫し、お腹の「張り」や「ゴロゴロ」とした違和感、時には痛みを引き起こします。
特に、便秘が続くと事態はさらに悪化します。腸内に便が長時間とどまることで、腸内の悪玉菌がその便をエサにして腐敗を進め、アンモニアや硫化水素などの有害ガスを発生させます。このガスがさらにお腹を張らせ、不快感や痛みを増強させるという悪循環に陥ることも少なくありません。

女性は男性と比較して、体が冷えやすい複数の生理的な理由を持っています。
一般的に女性は男性よりも筋肉量が少なく、皮下脂肪量が多い傾向にあります。前述の通り、筋肉は体内で最も多くの熱を生み出す組織です。そのため、熱産生量がもともと少ない上に、一度冷えると温まりにくいという性質を持つ脂肪が多いことが、女性を冷えやすくしている大きな要因です。
女性特有のホルモンバランスの変動も、お腹の不調に関係します。特に月経前(PMS期)になると、黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が増えます。このホルモンは、腸のぜん動運動を低下させたり、体内に水分を溜め込みやすくしたりする作用が知られています。その結果、この時期は便秘やガスの排出機能低下を招きやすく、お腹が張りやすくなります。
体を締め付ける服装や薄着は血行不良を招きます。ファッション性を重視するあまり、お腹周りや足首を冷やす服装(ローライズのパンツやスカート、素足にサンダルなど)を選びがちなことも、女性が冷えやすい一因と考えられます。
はい、体の冷えは代謝の低下を招き、結果として「太りやすい体質」につながる可能性があります。体温が1℃下がると、基礎代謝(生命維持のために最低限必要なエネルギー)は約10%以上低下するとも言われています。
体が冷えると、内臓の働きも鈍くなります。特に漢方でいう「脾」(消化器系全般)の機能が弱まると、食べたものからエネルギー(「気」や「血」)を生み出す効率が悪くなります。
また、エネルギー代謝を助けるビタミンB群などが不足すると、血流が低下してさらに冷えやすくなり、摂取したエネルギーがうまく燃焼されずに蓄積されやすくなることも指摘されています。
つまり、冷えによって基礎代謝が落ちると、同じ量の食事をしていても消費されるカロリーが減少してしまいます。その結果、消費しきれなかった余剰なエネルギーが脂肪として体内に蓄積されやすくなるのです。お腹の張りと冷えを同時に感じる方は、代謝が低下しているサインかもしれません。

お腹の冷えは、日々の生活習慣を見直すことで対策できます。体を「内側」と「外側」の両方から温める意識が、血行促進の鍵となります。
忙しくてもシャワーだけで済ませず、38~40℃程度のぬるめのお湯に10分以上ゆっくりつかる習慣をつけましょう。体の芯から温まることで血管が広がり、全身の血流が改善します。また、副交感神経が優位になりリラックスすることで、ストレスによる腸の緊張も和らげ、ぜん動運動にも良い影響が期待できます。
特に「首」「足首」「お腹(腰のくびれ)」は、太い血管が皮膚の近くを通っているため、外気の影響を受けやすく冷えやすいポイントです。腹巻きやカイロでお腹を直接温めるほか、靴下やレッグウォーマーで足元を、ショールやネックウォーマーなどで首元を冷やさない工夫が効果的です。
ウォーキングやストレッチ、ヨガといった軽い運動は、体内で熱を生み出す筋肉を刺激し、血流を促進します。デスクワークの合間に立ち上がって伸びをする、1駅分歩く、寝る前に簡単なストレッチをするなど、無理のない範囲で体を動かす習慣を取り入れましょう。

食事内容を見直し、体を温める食材や腸内環境を整える食材を意識的に摂ることが大切です。冷たい飲食物は内臓を直接冷やし、腸の動きを鈍らせるため、できるだけ避けましょう。
まず、冷たい飲み物や生野菜、氷入りのものは極力控え、温かいスープや温野菜、煮物、常温の飲み物を選ぶように心がけます。
具体的な食材選びについては、以下の表を参考にしてください。
| 目的 | おすすめの食材例 |
|---|---|
| 体を温める食材 | 生姜、ネギ、唐辛子、コショウ、大根、ごぼう、にんじん、れんこん等の根菜類 |
| 腸内環境を整える食材 | ヨーグルト、納豆、キムチ、味噌、漬物などの発酵食品(善玉菌) |
| 善玉菌のエサになる食材 | 海藻類、きのこ類、バナナ、玉ねぎ、ごぼうなど(水溶性食物繊維やオリゴ糖) |
| ガスの排出を助ける食材 | 生姜、大根(消化酵素を含む) |
ただし、注意点もあります。お腹の張りがひどい時に、不溶性食物繊維(穀類、豆類、さつまいも、根菜類の一部)を急に多く摂りすぎると、かえって便のカサが増えて腸を圧迫し、張りが強くなる場合があります。食物繊維は、水溶性(海藻や果物など)と不溶性のバランスを意識し、ご自身の体調を見ながら調整することが大切です。
ヨガのポーズや簡単なストレッチは、腸に溜まったガスの排出を物理的に促すのに役立ちます。ポーズによって腹部を適度に圧迫したり、腸のぜん動運動を刺激したりできるからです。

これはヨガで「ガス抜きのポーズ」として知られる代表的なものです。

より簡単な方法として、うつぶせになることも有効です。
これらのポーズは、食後すぐや満腹時を避け、リラックスできるタイミング(特に就寝前など)で行うのがおすすめです。もし痛みを感じる場合は、圧迫を弱めるか、ポーズを中止してください。
セルフケアを続けてもなかなか改善がみられない場合、漢方薬を取り入れるのも一つの方法です。漢方は、症状を抑えるだけでなく、その人の体質そのものに働きかけ、体の内側からバランスを整え、冷えを改善することを得意としています。
特に、冷えが原因でお腹が張り、腹痛を伴うような場合には「大建中湯(だいけんちゅうとう)」という漢方薬が用いられることがあります。この処方は、お腹を内側からじんわりと温めて血流を改善し、弱ってしまった腸のぜん動運動を活発にする働きが期待されます。
ただし、漢方薬は個々の体質(漢方でいう「証(しょう)」)に合わせて選ぶことが非常に大切です。例えば、同じお腹の張りでも、体力がある人向けのものと、虚弱な人向けのものでは処方が異なります。自己判断せず、漢方に詳しい医師や薬剤師、登録販売者などの専門家に相談の上、ご自身の症状や体質に合ったものを選ぶようにしましょう。
漢方薬と並んで、鍼灸治療も、お腹の張りや冷えの改善に有効な選択肢となります。鍼(はり)や灸(きゅう)を用いて特定のツボ(経穴)を刺激し、体のエネルギー(「気」や「血」)の流れを整える、東洋医学的なアプローチです。
鍼灸院では、まず丁寧な問診や触診(お腹や脈を診る)によって、なぜお腹が張り、冷えているのか、その根本原因を探ります。その上で、個々の体質に合わせた施術が行われます。
例えば、おへそ周りにある消化器系に関連するツボを鍼で刺激して、腸のぜん動運動を促すことがあります。また、お灸を使って内臓を直接温め、お腹周りや全身の血行を促進することもあります。
さらに、自律神経のバランスを整える効果も期待できるため、ストレスが原因で腸の不調が起きている場合にも適しています。足にある「三陰交(さんいんこう)」(冷えや婦人科系によいツボ)や、足裏の「湧泉(ゆうせん)」(全身の血行を促すツボ)なども、冷えの改善によく用いられます。
効果の感じ方には個人差があり、慢性的な症状の場合は複数回の施術が必要になることもあります。まずは信頼できる鍼灸院に相談し、ご自身の状態を診てもらうとよいでしょう。
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