こんにちは。鹿児島の自律神経専門、ZEN鍼灸接骨院の栫漸(かこいぜん)です。
ふとした瞬間に目を動かすと目の奥が痛いと感じて、これが単なる眼精疲労なのか、それとも視神経炎や緑内障といった怖い病気なのか不安になっていませんか。最近はスマホやパソコンの使いすぎで肩こりやストレスが溜まり、そこから頭痛やめまい、吐き気につながることもありますし、風邪やコロナの発熱に伴って目の痛みが出ることもあります。あるいは副鼻腔炎のような鼻の不調が関係しているかもしれません。
片目だけ痛いのか両目とも痛いのか、コンタクトの影響はあるのかなど原因は様々で気になりますよね。特に私たちのような鍼灸院には、頑固な首こりとともに目の奥の痛みを訴えて来院される方が非常に多いんです。ここでは、自宅でできるマッサージやツボ押し、冷やすべきか温めるべきかの判断、そして病院へ行くなら何科を受診すべきかといった治し方や対処法について、私と一緒に見ていきましょう。

目が痛いといっても、その原因は日常的な疲れから急を要する病気まで様々です。ここでは、よくある原因から少し注意が必要なケースまで、痛みの背景にあるものを整理してみましょう。自己判断は禁物ですが、自分の症状がどれに近いかを知ることはとても大切です。

私たちが普段の生活で一番感じやすいのが、やはり眼精疲労かなと思います。現代人はどうしてもスマホやパソコンを見る時間が長くなりがちですよね。これを専門的には「VDT(Visual Display Terminals)作業」と呼びますが、厚生労働省のガイドラインでも、このVDT作業が心身に与える影響について注意喚起がなされています。
実際、デスクワークをしている人の多くが「目の疲れ」を訴えているというデータもあります。(出典:厚生労働省『VDT作業における労働衛生管理のためのガイドライン』)
画面をじっと見続けていると、目のピントを調節する「毛様体筋」という筋肉がずっと緊張して縮こまった状態になります。また、眼球をキョロキョロ動かす「外眼筋」も酷使されます。
これが続くと、いわゆる筋肉痛のような状態になって、目を動かした時に「ズーン」とした重たい痛みを感じるようになるんです。腕立て伏せをずっとやり続けて腕が痛くなるのと仕組みは同じですね。
さらに、長時間のデスクワークは精神的なストレスも溜まりやすく、これが自律神経の乱れを引き起こします。自律神経が乱れると、涙の分泌量が減ってドライアイになり、目の表面が傷つきやすくなります。こうなると、余計に目の奥の痛みを感じやすくなるという悪循環に陥ってしまうこともあります。
鍼灸治療では、この「自律神経の乱れ」を整えることを得意としていますが、目が痛いからといって目だけを見るのではなく、全身のバランスが崩れていることが根本原因であるケースも少なくありません。
ポイント
単なる「疲れ目」は一晩寝れば治りますが、「眼精疲労」は休んでも痛みが取れず、肩こりや頭痛など全身に影響が出始めた状態を指します。

もし痛みが片目だけに急激に現れた場合は、少し注意が必要です。「視神経炎」という言葉を聞いたことはありますか? これは、目から入った情報を脳に伝える視神経そのものが炎症を起こしてしまう病気です。
この病気の特徴は、目を動かした時の痛みに加えて、急激な視力の低下が現れることです。昨日までは普通に見えていたのに、急に見えにくくなったりします。また、以下のような見え方の異常が出ることもあります。
これらは眼精疲労とは明らかに違うサインなので、「なんか片方だけおかしいな」「色が変だな」と感じたら、様子を見ずに専門家に相談することが大切ですね。

目の奥の痛みに加えて、激しい頭痛や吐き気、嘔吐を伴う場合は、「急性緑内障発作」の可能性も頭に入れておいた方がいいかもしれません。これは何らかの原因で眼圧(目の硬さ)が急激に上がることで起こる状態です。
普段は「緑内障」というと自覚症状が少ないイメージがあるかもしれませんが、この「急性発作」は別物です。目の奥がえぐられるような激痛や、電灯を見た時に虹のような輪がかかって見える「虹視症(こうししょう)」といった症状が出ることがあります。
注意
この場合は緊急度が非常に高いと言われています。眼圧が高い状態を我慢していると、視神経に不可逆的なダメージを与えてしまう可能性があるので、激痛がある時は迷わず動くことが重要です。

「熱が出ると目の奥が痛い」という経験、ありませんか? インフルエンザやコロナなどのウイルス性の風邪にかかると、高熱と一緒に関節痛や目の痛みが出ることがよくあります。
これは、ウイルスと戦うために体の中で免疫システムが働き、炎症反応が起きている証拠なんですね。「サイトカイン」という生理活性物質などが全身を巡り、眼球を動かす筋肉やその周辺の組織にも炎症性の痛みを生じさせると言われています。
この場合は、基本的に目の病気というよりは全身症状の一つですので、まずは風邪や感染症の治療を優先して、しっかり休養を取ることが大切です。熱が下がれば、自然と目の痛みも引いていくことが多いですよ。
意外と盲点なのが、鼻の不調からくる目の痛みです。副鼻腔炎(蓄膿症)になると、目のすぐ下や奥にある空洞(副鼻腔)に膿が溜まって炎症を起こします。
目の周りの骨の空洞はつながっているので、鼻の奥の炎症が目の神経や筋肉を圧迫したり、痛みが放散したりすることで、目を動かした時に痛みを感じることがあります。特に「下を向いた時に痛みが強くなる」のが特徴的ですね。
「最近、鼻詰まりがひどいな」「ドロッとした黄色い鼻水が出るな」というタイミングで目の奥が痛むなら、原因は目ではなく鼻にあるかもしれません。

度数が合っていないメガネやコンタクトレンズを使い続けていると、目は常にピントを合わせようと無理をしてしまいます。ピント調節筋である毛様体筋が休まる暇がなく、これが慢性的な眼精疲労の大きな原因になります。
また、首や肩の筋肉がガチガチに固まっている「緊張型頭痛」も、目の奥の痛みを引き起こします。特に首の後ろにある「後頭下筋群」という筋肉は、目の動きと連動しているんです。
そのため、首コリや肩こりが酷くなると、目の奥が締め付けられるように痛むことがあるんです。「夕方になると頭が締め付けられて、目も痛くなる」という方は、このタイプが多いかもしれませんね。
私たち鍼灸師の視点から言えば、この「首こり由来の目の痛み」は鍼治療が非常に効果的なケースが多いです。手技では届きにくい首の深層筋肉に直接アプローチして緩めることで、驚くほど目の奥がスッキリすることは珍しくありません。
では、実際に痛みが出てしまったらどうすればいいのでしょうか。ここでは、自宅ですぐにできるセルフケアと、病院に行くべき判断基準についてお話しします。

目が疲れたなと感じたら、まずは目の周りの筋肉を優しくほぐしてあげましょう。私がよくおすすめするのは、いつでもできる簡単なツボ押しです。
| ツボの名前 | 場所 | 押し方のコツ |
|---|---|---|
| 晴明(せいめい) | 目頭の内側、鼻の付け根のくぼみ | 人差し指の腹で、鼻の奥に向かって「イタ気持ちいい」程度に優しく押します。 |
| 太陽(たいよう) | 眉尻と目尻の中間から少し外側の、こめかみのくぼみ | 親指などで円を描くようにゆっくり押します。頭痛にも効果的です。 |
| 攅竹(さんちく) | 眉毛の内側の端にあるくぼみ | 親指で下から上に持ち上げるように押します。 |
また、目をギュッと強く閉じてからパッと開く「眼球運動」も、目の周りの血行を良くするのに効果的ですよ。ただし、眼球そのものを強く押すようなマッサージは網膜剥離などのリスクもあるので絶対に避けてくださいね。

「冷やすのと温めるの、どっちがいいの?」とよく聞かれますが、これは目の状態によります。間違った方を選ぶと逆効果になることもあるので、以下の基準を参考にしてみてください。
温めることで血流が良くなり、筋肉の緊張がほぐれます。
冷やすことで炎症を抑え、痛覚を鈍らせて痛みを和らげます。
迷った時は、お風呂に入って痛みが和らぐなら「温める」、逆にのぼせて痛むなら「冷やす」と判断するのも一つの手ですね。
一番の薬は、やはり「目を使わないこと」です。私たちは起きている間、常に目を使っていますから、意識的に休ませてあげないと回復しません。
アメリカの眼科学会などが推奨している眼精疲労対策に「20-20-20ルール」というものがあります。
これだけで、凝り固まった毛様体筋をリラックスさせることができます。窓の外の遠くの景色を見るだけでいいので、ぜひ仕事中に取り入れてみてください。
また、寝る前のスマホをやめる「デジタルデトックス」も重要です。十分な睡眠をとることは、視神経や筋肉を修復するために不可欠な時間なんです。まずは今夜、いつもより30分早くスマホを置いて、ゆっくり目を閉じてみませんか?
もし、「温めても休んでも目の奥の痛みが取れない」「首や肩もガチガチで辛い」という場合は、筋肉が緊張しすぎて自律神経が乱れている可能性があります。
そうした頑固な症状には、鍼灸治療による全身調整が効果的なケースも少なくありません。鍼で首や目の周りの深部の筋肉を緩め、お灸で全身の血流を良くすることで、自律神経のバランスが整い、目の奥の痛みがスーッと楽になることがあります。どうしても辛い時は、我慢せずにプロの手を借りるのも賢い選択ですよ。

セルフケアや鍼灸で改善できるものはいいのですが、中には緊急で医師の診察が必要なケースもあります。「どの科に行けばいいかわからない」という方は、以下の目安を参考にしてみてください。
| 診療科 | 受診すべき症状の目安 |
|---|---|
| 眼科 | 視力が急に落ちた、ぼやける 視野が欠ける、暗い部分がある 目の充血がひどい 片目だけ強く痛む 目の奥自体に強い痛みがある |
| 脳神経外科 (頭痛外来) | 頭痛がメインの症状である 吐き気や嘔吐がある 手足のしびれ、ろれつが回らない(緊急) |
| 耳鼻咽喉科 | 鼻詰まりがひどい 黄色や緑色のドロッとした鼻水が出る 頬や眉間の奥が痛い |
| 内科 | 高熱がある 全身の関節痛や倦怠感がある 風邪症状が強い |
特に、「急に見えにくくなった」「激しい頭痛と吐き気がある」という場合は、一刻を争う場合もあります。迷わず早めに医療機関を受診してください。

今回は「目を動かすと目の奥が痛い」という症状について、原因や対処法をお話ししてきました。多くは目の使いすぎによる筋肉疲労ですが、中には視神経炎や緑内障といった、隠れた病気のサインであることもあります。
「ただの疲れ目だろう」と自己判断しすぎず、痛みが続いたり、いつもと違う違和感を感じたりした時は、早めに専門家に相談することが、将来の目の健康を守ることにつながります。眼科を受診して「異常なし」と言われたけれど痛みが続く、という場合は、筋肉や自律神経の問題かもしれませんので、一度鍼灸院にご相談いただくのも良いかと思います。
私たちは普段、目から得る情報に大きく頼って生きています。そんな大切な目ですから、時にはゆっくり休ませて、いたわってあげてくださいね。
「眠れない夜を、もう終わりにしませんか。」
かつて私自身、過労とストレスで眠れない日々を過ごしました。
疲れているのに眠れない、朝はだるく気力も出ない…。そのつらさを経験したからこそ、同じように不眠症でお悩みの方の改善をお手伝いしたいと思い、この道を志しました。
鹿児島にある当院では、自律神経の調整×WHO(世界保健機関)でも認められている不眠のツボ×睡眠習慣の指導による不眠症根本改善を目的とした鍼灸施術を提供しています。
不眠症の背景にある自律神経の乱れやホルモンバランス、日常のストレスを丁寧に整え、自然に眠れる力を呼び起こし心と体を本来のリズムへ導きます。
■資格・実績
・国家資格4種(鍼師・灸師・あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師)
・睡眠の専門資格(日本睡眠機構 睡眠検定1級・スリーププランナー)
・10年以上の臨床実績/Googleクチコミ評価5.0(満点)
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