鍼灸で解消!体温スイッチ編〝靴下を履いて寝ることは危険?〟〝冷え性対策〟
肩こりと不眠と自律神経の関係
鹿児島市城西、鹿児島西警察署前【鹿児島不眠専門鍼灸】ZEN鍼灸接骨院 院長 栫です。
本日も学校では習わない人生の1/3を占める大切な睡眠のことを一緒に学んでいきましょう。
体温スイッチ編〝靴下を履いて寝ることは危険?〟〝冷え性対策〟
靴下を履くと眠気が逃げる?
「足が冷たくて眠れない」と言う人は多く、特に女性に多いようで、「寝る時も靴下を履いています」という話をよく聞きます。
冷え性の原因は色々で、「血管が細い」という遺伝の影響もあります、たばこも血管を細くするのでヘビースモーカーは大抵冷え性です。
いずれにせよ、手足などの末梢血管が収縮しており熱放散が起こらないのです、だから靴下で足を温めて末梢血管を広げ、血行を良くするのは理にかなっています。
「靴下を履いて足を温める→靴下脱いで熱放散し、深部体温を下げる→入眠」
ですが、冷え性で悩んでいて「靴下を履いても足は冷たいまま」と言う人は多いです。
なかなか寝つけず、結局は靴下を履いたまま入眠したり「重ね履き」したりすると聞きますが、靴下を履いたまま寝てしまうと足からの熱放散が妨げられてしまうのです。
足から熱が逃げない状況は「深部体温が下がりにくい」ことを意味し「眠りの質の悪化」にダイレクトにつながり、一時的な着用にとどめるか、よほどの冷え性でもない限りは眠りのためには避けた方がよいです。
脱がない靴下は眠りの助けにならず、運動やマッサージなどで日頃から手足の血行を良くすることが必要です。
電気毛布や湯たんぽを使う方法もありますが、ずっと温めていたら今度は熱がたまる「うつ熱」現象が発生し、熱放散が起きなくなります。
もし使うのであれば、寝る前だけにして温まって血行が良くなったところで外して眠れば熱放散が
促進されます。
他にも「寒くてたまらないなら太い血管を温めましょう」
ネックウォーマーで首を温めたり、足の付け根を使い捨てカイロでなどで温かくしたりする人もいます、確かに首やソ径部には太い動脈が通っており、発熱時や熱中症の時に素早く体温を下げるには、首や足の付け根を冷やした方が良いです。
しかし生理的な熱放散が主に起こるのは、あくまでも表面積が大きく毛細血管が発達している手足です。
結局のところ冷え性の人に1番良いのは、抜本的な体質改善です。
運動不足を解消して血流量を増やす、たばこをやめるといった生活習慣の改善です。
それは長期的な取り組みとなるので、まずは入浴や足湯で血流量を増やしていきましょう!
次回は体温スイッチ編〝室温コンディショニング〟〝良く眠れるための寝具や枕のポイント〟になります。