鍼灸で解消!〝質の良い睡眠への「体温スイッチ」〟

鍼灸で解消!人生が変わる睡眠学習

肩こりと不眠と自律神経の関係

鹿児島市城西、鹿児島西警察署前【鹿児島不眠専門鍼灸】ZEN鍼灸接骨院 院長 栫です。

本日も学校では習わない人生の1/3を占める大切な睡眠のことを一緒に学んでいきましょう。

睡眠のクオリティを上げる3つの「体温スイッチ」

体温スイッチ①【就寝90分前の入浴】

入眠時に意図的に皮膚温度を上げて深部体温を下げます、この「上げて、下げる」というのが質の良い睡眠には欠かせないのです。

さらに、深部体温のある作用を利用すれば皮膚温度と深部体温の差をより縮めることができます、その方法が入浴なのです。

皮膚温度は変化しやすく、冷たい水に手をつければ冷たくなるし、お湯に浸かったりストーブに近づいたりするとすぐに上がります。

だからといって41℃のお風呂に入ったら皮膚温度や深部体温が41℃になるというわけではなく、人間の体は自律神経の働きでホメオスタシス(恒常性)が保たれているので、入浴による皮膚温度の変化はせいぜい0.8〜1.2℃程度です。

体は、筋肉や脂肪といった遮熱性のある組織で覆われておりなおかつ深部体温はホメオスタシスの影響下にあるのでそう簡単には変動しないのですが、入浴はその深部体温をも動かす強力なスイッチといえます。

入眠前の軽い運動も体温上昇効果があります、ただし過度な運動をすると交感神経が刺激されるので入眠には不向きで疲労や痛みを伴うことも考えるので「眠りのため」にはあまりおすすめではないです。

入浴に関する実験データでは、40℃のお風呂に15分入ったあとで測定すると深部体温もおよそ0.5℃上がっていたそうで、普段37℃なら入浴後は37.5℃になります。

この「深部体温が一時的に上がる」というのが非常に重要で、深部体温は上がった分だけ大きく下がろうとする性質があるので、入浴で深部体温を意図的に上げれば入眠時に必要な「深部体温の下降」がより大きくなり、熟眠につながります。

0.5℃上がった深部体温が元に戻るまでの所要時間は90分で、入浴前よりさらに下がっていくのはそれからになります。

つまり、寝る90分前に入浴を済ませておけば、その後さらに深部体温が下がっていき皮膚温度との差も縮まりスムーズに入眠できるということになります。

午前0時に寝たいのであれば、こんなタイムスケジュールになります。

22時00分→入浴

22時30分→入浴終了。皮膚温度は0.8〜1.2℃、深部体温は0.5℃上がっています。汗をかくなどして熱放散スタート。

0時00分→熱放散により深部体温は元に戻り、さらに下がり始める、このタイミングでベッドに入った状態でいること。

0時10分→入眠。皮膚温度と深部体温の差は2.0℃以内に縮まっています。

実際こんな厳密ではないですが、目安としてはこんな具合で変化しているのです。

体温は上がったら自然に下がるもので、熱放散には扇風機なども効果的であり夏の暑いときは「お風呂上がりに扇風機に当たる」という人も多いですが、これはより熱放散を活性にし、上がりすぎた体温を本能的に下げようとしているのです。

逆にいえば、入浴後は熱放散のために夏も冬も発汗しています、寒い時期だからとすぐに着替えて分厚いガウンなど着込んでしまうと熱放散がうまくいかず深部体温が下がらなくなります。

40℃未満のぬるいお風呂に15分より短い時間で入った場合は。深部体温が0.5℃も上がらないし元に戻るまで90分もかからないのです。

ゆえに、すぐに眠るときは「シャワー」がベスト

「忙しくて寝る90分前に入浴を済ませるなんて無理だ」という人は、深部体温が上がりすぎないようにぬるい入浴かシャワーで済ませた方が良いです。

次週、体温スイッチ編〝温泉・足湯の相乗効果と、靴下を履いて寝ることは危険?〟をお伝えしていきます。

鍼灸で自律神経を整え、睡眠の質を改善・向上し、不調に支配されない生き生きとした毎日を過ごしてみませんか?

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